

メディアなどでも良く使われはじめている、家族葬。ところが「家族葬」という言葉は明確な定義がある訳ではありません。一般的には、会社関係や近所の人には広く知らせずに、家族や親戚、親しい人のみで葬儀することを広く家族葬と呼ぶ場合が多いようです。
そのため、難しく考えることはなく、葬儀の流れ自体は、一般低な葬儀とあまり大きくかわりません。親しい方を中心とした見送りする葬儀だとお考え下さい。
場所についても「どこでするの?」と、ご心配をされる方が多くいるようですが、一般的なご葬儀と大きくは変わらないため、自宅や公営斎場、民間式場など、規模や交通の便を考えた上で、希望の場所ですることがよろしいかと思います。
少人数での見送りなので、自宅が可能ならば最適ですが、御遺体の搬送や出棺の際に、どうしてもご近所に知られてしまいます。逆に、ご近所に知らせない場合は、車輌の駐車などで、迷惑を掛けてしまうことにもなります。そのため、どうしても家族だけ見送りたいと希望が強い方は、ご自宅以外の場所を選ぶ方が多いようです。
普通の葬儀の規模を小さくした物が家族葬??
よく「普通の葬儀と家族葬の違いは何?」などと疑問にもたれている方は多いことでしょう。 さて違いはいったいなんなのでしょう。「普通の葬儀の規模を小さくしたものなのでしょうか」その答えは、「優先順位が違う」という事です。
みなさんは、葬儀をするのに何を一番重要としますか?故人との別れ?世間体を気にする別れ?葬儀料金?社会的な別れ?大抵の人は故人との別れと言われるかもしれません。誤解の内容に言っておきますが、普通の葬式も故人との別れを大切にします。問題はそれを一番目に大切にするのか、二番目に大切にするのか、それとも三番目なのかという優先順位です。
葬儀社が決める別れを最優先
多くのお葬式は、何を最優先にしているのでしょう。実は、葬儀社が決める別れを最優先にしています。これには仕方がない面があり、素人とプロには違いがあります。とくに社会的な別れがメインなのでプロに依頼するしかありません。また、結婚式とは違い日数をかけて決める物ではないので、どうしても葬儀社まかせになってしまいます。
家族葬は故人との別れを最優先
では、家族葬と普通の葬儀とは一体何が違うのでしょう。故人との別れを最優先にしようと考えるのが家族葬の最大のポイントです。そのように考えると葬儀はガラッと変わってきます。
例えば葬儀社選びもかわってきます。互助会や近所の葬儀屋・知り合いの葬儀屋と考えていた事が、少なくとも意識の中では故人との別れを大切にしてくれる葬儀屋はないかな・・・。」とそれにふさわしいサービスをしてくれる葬儀社を選ぼうと思い始めるはずでしょう。
お金をケチっただけではない
しかし、良いことずくめではありません。「社会的な別れ」や世間体、風習があとまわしになりがちです。「普通の葬儀」の規模を小さくしただけの葬儀で終わってしまったら、「お金をケチっただけじゃない」「故人を軽くあつかっているわ」と親戚の方に批判されかねません。
批判だけならまだしも、親族の方に不快感を与えてしまっては、喪主さまの思いとは正反対の結果になってしまうのです。
人肌感が、良い葬儀を創る
「規模を小さくしただけの葬儀」ではなく、規模はどんなに小さくても、そんなにお金をかけなくても普通の葬儀では味わえない、故人を思う家族の温かい心が人肌に伝わってくるような、そんな素敵な葬儀が出来ることが、私達が考える家族葬です。
そして、この人肌感が、家族やまわりの人たちに「素敵な葬儀だった」と共感を呼ぶのです。
親族・友人・知人の名簿をつくろう!
「家族葬では、親族は何等親まで声をかければいいのでしょう」といった質問をうけます。民法では、「親族」の範囲は「六親等内の血族および配偶者と、三親等内の姻族」となっています。
家族葬には別にきまりはありません。ただし、「故人と家族の別れ」を優先となるので、参列者は近しい身内の方が中心になります。このため、声をかけられなかった親族の方々に不満がでないように心がけなければなりません。
親族、友人、知人の名簿をつくり、それをもとに検討しましょう。
三親等で30名前後
10名前後の家族葬なら、気も楽に落ちついて出来ます。30名前後までならアットホームな家族葬になるでしょう。40名前後くらいまでがギリギリ家族葬といえる範囲でしょう。
亡くなられた方の年齢にもよりますし、家族構成・地域性もあると思いますが、10名前後とならば、二等親以内。30名前後となれば三等親以内。40名前後なら三等親の親族と近しい友人という目安が考えられます。
この等親で線引きをすることは、なじみやすい一つの案ですが、日頃の親戚付き合いのかねあいで判断するしかありません。無論、故人の遺志で家族だけの葬儀もあります。
いずれにしても、呼ぶ親族の方には家族葬ですることを伝え、声をかけられなかった親族の方には、後日、事情を説明し、家族葬でおこなったことを連絡しましょう。
近所は自治会長に
ご近所の方には、自治会長を通して「・・・故人の遺志で家族葬にて葬儀を執り行いますので、ご会葬、ご香典等は固くご辞退申し上げます」と回覧してもらいましょう。
そうしなければ、後日、ご自宅に香典をもって線香を上げに来るので、一人一人に対応することになります。